2016年7月12日火曜日

結局、アメリカが世界一安全だった?

The Principle of Infrangibility and the White-on-White Murder Rate

REIHAN SALAM

1999年頃にハーバードの社会学者Orlando Pattersonは彼が呼ぶ所の「principle of infrangibility」という概念を提唱した。

「もちろん幾つかの問題は特定のグループに見られる特徴で、彼ら特有の歴史、社会経済的環境、この国の生活への文化的適応などの結果だ。これは都市部の黒人、田舎に住む白人、アジア系アメリカ人などに共通して当てはまる。従って、大量殺人はそのほとんどが中流家庭の若い白人の犯行であるのかと尋ねられるかもしれない」

「ここで問題になってくるのはprinciple of infrangibilityだ。私たちが集団として普通と思うこと、どの集団が私たちの社会を形成していると考えているのか、私たちのアイデンティティを失うことなくしては切り離すことが出来ない集団だ」

「私たちは黒人の貧困としてではなくこの国での貧困として語らなければならない。イタリアンマフィアの犯罪としてではなくこの国での組織的犯罪として語らなければならない。恵まれた白人の10代の少年の病理としてではなく阻害された若い男性の病理として語らなければならない」

例えば、黒人の殺人率をアメリカ全体の殺人率と比較するのではなく白人の殺人率と黒人の殺人率とを比較する時には2つの異なる国民として扱っているという印象を生み出す恐れがある。

だがprinciple of infrangibilityを無視した方が有益な場合もある。特に、国民を分けて扱おうとしているのではなく特定の集団の脆弱性を示そうとしている時には。

このことは(すべての記事が間違いだらけだと批判されている)Matt Yglesiasの白人と白人の殺人率の議論を思い出させる。黒人と黒人の殺人率に関して語ることは「誤謬」だと議論したがる人の主張を裏付けようとの試みだ。彼は「アメリカで、白人の殺人率が手のつけられない状態にある」と警告する。そして彼の主張を補強するために他の国々での白人の殺人率と比較している。

「これは白人が生来的に暴力を好む傾向があると言っているのではない。ほとんどの白人は誰かを殺害することなく普通に生活している。そして人口のほとんどが白人という国が数多くある。ノルウェー、アイスランド、フランス、デンマーク、ニュージーランド、イギリスなどだ。これらの国では白人の殺人率がアメリカよりも遥かに低い。その一方で、犯罪的振る舞いを貧困のせいだと考える人が多いがアメリカでの白人による殺人の件数を考えるとその考えは怪しいように思われる。一人あたりGDPはフランスよりも遥かに高い。そしてアメリカの白人の所得は平均よりも豊かだ。だというのにアメリカの白人の殺人率の方が高い」

「人口のほとんどが白人」というのがどういう意味を指すのかは人によって異なるのかもしれないが、ニュージーランドの白人の割合(74%)はアメリカよりも低い(77.7%)ということは指摘しておく必要がある。そしてフランスとイギリスの非白人の割合はそれなりに高い。その上、それらの国の非白人の殺人率は高い。それらの国に対して彼がどのようにして白人の殺人率(ここでは、白人の白人に対する殺人率)を計算したのか皆目見当もつかないが、それらの国では白人の白人に対する殺人率はアメリカよりも低いという彼の主張を特に否定しようというつもりはない。

だがそれらの国での殺人率とアメリカの白人の殺人率とを比較してみれば、アメリカの白人の殺人率が高いわけではないということが分かる。国連のOffice on Drugs and Crimeの統計によると、彼が挙げた国々での2011年での10万人あたりの殺人件数は以下のようになる。ノルウェー(2)、アイスランド(1)、フランス(1)、デンマーク(1)、ニュージーランド(1)、イギリス(1)だ。FBIによると、2011年の白人の殺人の被害者は3172人だった(補足、黒人が白人を殺害する割合の方が白人が黒人、もしくは他の人種を殺害する割合よりも圧倒的に高いことが知られている。よってこれ以降の計算も白人の殺人率を実際よりも大幅に高く見積もっている)。白人全体の人口は、ヒスパニック系を白人に含めて、2億4550万人だ。これにより殺人率は1.29となる。これはアイスランド、フランス、デンマーク、ニュージーランド、イギリスなどとほとんど区別がつかないしノルウェー(2)、カナダ(2)、ベルギー(2)、イスラエル(2)、フィンランド(2)などよりも低い。対照的に、2011年には2695人の黒人の被害者がいた。2013年の黒人の人口は4170万人なので、殺人率は6.5となる。

彼は白人による殺人に深い懸念を示した。ここでは彼の動機を疑わないでおこう(白人の犯罪者の数は白人の殺害の被害者よりも大幅に少ないということは指摘しておく必要がある)。だが国際的に見てみれば、アメリカの白人が犯罪を好むという傾向は見られなかった。

以下、他の記事に対するものではあるがアメリカ人のコメント。

David IV • 4 hours ago

スラムを避ければいいだけ。アメリカの他の99.9999%は他のどの国よりも安全だ。

Brother Winston Smith  FeralCat • 3 hours ago

共和党は何をしてくれるんだ?

Rustynail  Brother Winston Smith • 3 hours ago

出来ることは何もない。

「犯罪の多い地域」はすべてデモクラットが支配しているから。

Brother Winston Smith  Rustynail • 3 hours ago

それは素晴らしい宣伝文句だ。

「共和党に投票しよう!出来ることは何もない!」

Funeral guy  Brother Winston Smith • 2 hours ago

君は保守派をうまく攻撃していると思っているんだろうが事実は変わらない。犯罪率の高い地域はすべてデモクラットが支配している。

Geoff  Brother Winston Smith • 3 hours ago

興味深い質問だ。犯罪率の高い都市を見てみれば、それらは例外なくデモクラットが市長でCity CouncilもしくはBoard of Supervisorsのほとんどはデモクラットだ。共和党員はどこにいるのか?

さらに興味深いデータがある。銃犯罪でアメリカは多い方から4番目に位置している。ここで最も興味深いのは、ワシントンDC(人口65万人)、シカゴ(271万人)、デトロイト(68万人)、セントルイス(31万人)、ニューオリンズ(37万人)をその統計から除いてしまうだけで(すべてデモクラットが支配している)、アメリカは世界で銃犯罪が少ない方から3番目に位置することになるということだ。なんという違いだろう。

Fantom  Brother Winston Smith • 2 hours ago

それらの地域はデモクラットの植民地だ。黒人がデモクラットの植民地にいると投票し続ける限り(90%近くがデモクラットに投票する)、それらの地域を避ける以外に私たちに出来ることはあまりない。

彼らがデモクラットの植民地から自由になりたいと言うのであれば、まずはオバマのような連中に投票することをやめるべきだ。

その時までは、私たちに出来ることはあまりない。

私とは関係のない話だ。

FeralCat • 2 hours ago

The Color of Crime 2016

By Edwin S. Rubenstein, M.A., New Century Foundation

Major Findings

この証拠は仮に警察の逮捕に人種間のバイアスがあったとしてもそれは無視できる程度のものだということを示唆している。Victim and witness surveysは警察が犯罪者をそれぞれの人種の犯罪率を正確に反映して逮捕していることを示している。

2013年では、黒人が殺人を犯す割合は黒人以外の6倍高かった。そして黒人が他の人種を殺害する割合は、他の人種が黒人を殺害する割合より12倍高かった。

2013年では、人種と人種の間で起きた66万件の犯罪のうちで加害者が黒人のケースはその85%を占めていた。これは、黒人が白人に対して犯罪を犯す割合は白人が黒人に対して犯罪を犯す割合よりも27倍高かったことを示す。同様に、ヒスパニック系はこの割合が白人よりも8倍高かった。

2014年のNew York Cityでは、殺人で逮捕される黒人の割合は白人の31倍だった。ヒスパニック系の割合は12.4倍だった。発砲で逮捕される黒人の割合は白人の98.4倍だった。ヒスパニック系の割合は23.6倍だった。

もしNew York Cityの人口がすべて白人だったとしたら、殺人率は91%、窃盗率は81%、発砲率は97%減少する。

Chicagoの人口がすべて白人だったとしたら、殺人率は90%、性暴力は81%、窃盗率は90%減少する。

黒人の殺人の被害者は白人によってではなく黒人によって殺されている(1980年から2008年では93%)。

暴力犯罪も非暴力犯罪も1993年以降、アメリカでは減少を続けている。2015年には、幾つかの都市で犯罪率の上昇があったがこれをメディアや政治家が執拗に警察を非難したためだと指摘する人もいる。

America and Crime

殺人事件は一部の地域に集中していて、アメリカのほとんどの地域ではほんのわずかしか殺人事件が発生していないということが容易に見落とされる結果となっている。アメリカの85%の郡(最小の行政単位)では20歳以下による殺人(当然20歳以上も)が平均的な年では1件も報告されていない。より広範には、殺人は重大犯罪の中では群を抜いて最も件数の少ないものでその文脈の中で理解されるべきだ。全体の犯罪率を測る指標としてはお粗末なものだ。

Guns and crime in America

BBCの北米支部の編集長Justin Webb(反米主義者として知られる)はアメリカがどれほど安全かを記している。「私は、強盗の件数がアメリカの方がイギリスよりも遥かに遥かに少ないという事実に驚いている」。さらに、「私は、アメリカの安全さに心の底からショックを受けた疑り深いイギリスのツアーリストに会った。彼はイギリスの都市、イギリスの小さな町でさえもにあまりにも頻繁に見られる暴力がアメリカには存在しないことに驚いていた。イギリス人が夢見ることしか出来ない平穏さや礼節が存在していた」。

Overall rates of crime – personal assaults and property crimes – are falling in America and bear favourable international comparison

犯罪の国際比較を行った研究が全体の犯罪率の相対的に最も適切な指標を示唆してくれている。犯罪の定義は国によって大きく異なり、警察が犯罪を記録する方法も国により大きく異なる。その上、それぞれの国の犯罪統計は質問も異なるので直接的な比較が非常に困難となっている。大体2年に一度行われるInternational Crime Victims Surveyは、それぞれの国の代表的なサンプルにおなじ質問をすることなどによりこれらの困難を克服しようと試みている。

Assault and robbery:最初に調査が行われた1989年では、アメリカが最も悪かった。だが2000年の調査ではオーストラリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、イギリス、フランス、イタリア、オランダ、ポーランド、スコットランド、スウェーデンがすべてアメリカよりも犯罪が多かった(日本の方が犯罪率が高いというグラフがどこかにあったがどこにいったかわからなくなったので掲載は見合わせた)。イギリスとオーストラリアでは人口の6%が過去1年間にこの犯罪の被害にあったと報告している。アメリカの倍以上だった。カナダは人口の5%がこの犯罪の被害にあったと報告していた。だがこの犯罪の被害が大きいのはイギリスやオーストラリアだけではない。例えば、フランスとスウェーデンは人口の4%がこの犯罪の被害にあったと報告していてフランその強盗犯罪の発生率はオーストラリアやイギリスと同じく1%以上だった(アメリカの倍)。

Property crimes:強盗と窃盗で、イギリスとオーストラリアはポーランドと同じく最も件数が多くなっている。アメリカはフランス、ベルギー、オランダなどよりも少なく中間ぐらいに位置していた。

Conclusion

他の先進国と比べた場合、アメリカの犯罪率は驚くほど低い。アメリカ人はほとんどのヨーロッパの国々よりも犯罪の被害に遭う可能性が大幅に少ない。それは、金銭犯罪や暴力犯罪などすべてのタイプの犯罪に当てはまる。アメリカでは犯罪が蔓延しているというのは1989年では当てはまったかもしれないが今では単なる誤りだ。データは、アメリカが先進国で最も安全な場所の一つであることを示している。

ついでに、殺人率と自殺率を合わせた真の安全率


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